診療時間

診 療 時 間 日・祝
午前 8:30〜12:30
午後 14:00〜18:00
休診日:日曜・祝祭日・木曜,土曜の午後


診療案内
頭痛やめまいは、日常で誰もが経験することのある症状ですが、その中には、放っておくと生命の危険に及ぶ病気(例えば、クモ膜下出血や脳腫瘍)の初発症状であることがあります。また、複視(物が二重に見えること)や手足のしびれ・脱力、言語障害も脳内に異常がおきているために生じていることがあり、場合によっては早急な処置が必要なこともあります。当院は、開放型のMRIを備え、脳神経外科専門医の立場より、そのような病気が有るか無いかを調べ、もし何らかの病気が発見された場合には適切に対応することを旨としております。また、高齢化社会に伴い高齢者が増加しています。高齢者の方はどうしてもめまいやふらつき、手足のしびれや脱力・ふるえ、物忘れなどの症状を訴えがちになりますが、すべて年齢のためだけではなく、中には頭蓋内に原因があり適切な治療で改善するものもあります。
頭痛やめまい,複視,手足のしびれ,言語障害,物忘れ、その他以下のような症状がある方はお気軽に御相談ください。


当院では以下のような症状の患者様を主に診療しております。
頭が痛い、頭が重たい
めまい、ふらふら感
言葉がしゃべりにくい、舌がもつれる
物が見えにくい、二重に見える
耳が聞こえにくい、耳鳴がする
顔面のけいれん痛み
手足のしびれ・力が入らない
歩行障害や足元のふらつき
手足のふるえ
物忘れ気分のおちこみ
頭部打撲や頭部のけが
けいれん・ひきつけ
以前に脳卒中(脳内出血や脳梗塞)を起こされた方
脳卒中(脳内出血や脳梗塞)が心配な方
血圧が高い方、コレステロールや中性脂肪が高い方
その他、頭の中に何か異常がないか心配な方

簡単ですが以下にそれぞれのご説明をいたします。


頭痛・頭重感
日本人の10人に3人は「頭痛もち」と言われ、脳神経外科の外来を受診される患者様の訴えの中で最も多い症状です。ひとくちに頭痛と言っても原因はいろいろあり、その程度も各人によって様々です。大部分は良性の頭痛で、放っておいても生命に別状は無いのですが、時に頭蓋内出血や脳腫瘍などの症状としての悪性の頭痛もあり、この場合は専門的な治療が必要です。特に、突然生じるような頭痛は注意が必要です。良性の頭痛でも日常生活に支障をきたし、ご本人にとっては非常につらい場合もありますが、きちんとした診断・治療で軽快することが期待できます。
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吐き気・嘔吐
頭痛を伴って吐き気が生じたり実際に吐いたりした時は、頭蓋内に異常が生じている可能性があり、その場合は生命の危険性もあります。直ちに脳神経外科を受診してください。
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めまい・ふらふら感
体の平衡は、内耳・前庭神経・脳が協調し保たれています。これらの器官のどこかが障害されている場合にめまいが生じます。
めまいは大まかに回転性めまいと非回転性めまいに分かれます。回転性めまいとは周囲の景色がぐるぐる回ったり、自分自身がぐるぐる回るような感じがした場合のめまいです。また,非回転性めまいは宙に浮いたような感じがしたり、雲の上を歩いているような感じがしたりするふらつき感(浮遊感)や立ちくらみのようなめまいをさします。
回転性めまいのほとんどは良性頭位変換性眩暈症など、内耳や前庭神経に原因のある耳性のめまいですが、時に小脳や脳幹部の脳梗塞や脳腫瘍のこともあります。非回転性めまいの場合は、よりいっそう脳や循環器系の病気が疑われます。
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言葉がしゃべりにくい・舌がもつれる
言葉がしゃべりにくい・舌がもつれるといった状態を言語障害といいますが、言語障害のうち神経症状として重要なのは構音障害と失語です。構音障害は発語に関係する神経や筋肉の障害により起こり、言語の理解は正常なのですが、思うように言葉にできない状態をいいます。失語は発語に関する神経や筋肉には異常はなく、知能や意識状態の低下もないのですが、言語による表現や文字の理解が出来ない状態をいいます。いずれも脳に障害のあるときに生じます。
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視力障害・視野障害・複視
物が見えない,見えにくいなどが視力障害です。見える範囲が狭くなったものが視野障害で、暗く感じるようになったと訴えられる場合もあります。物が二重に見えるものを複視と言います。これらの障害は近視や乱視,年齢的なもので生じることもありますが、中には単に眼だけの問題ではなく、脳腫瘍や脳梗塞にその原因がある神経の障害で生じることがあります。また、複視は眼球運動障害により生じますが、その原因として脳動脈瘤や脳腫瘍が見つかることがあります。また、突然片方のまぶたが垂れ下がってきて(眼瞼下垂)、物が二重に見える時はクモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の症状であることがあります。直ちに脳神経外科の診察を受けてください。
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耳が聞こえにくい
耳の聞こえが悪くなるときのほとんどは耳鼻科の病気です。特に、突然に音が聞こえなくなる場合は突発性難聴の可能性があり直ちに耳鼻科を受診することをお勧めします。しかし、いつとはなしに聴力がおちてきた場合は脳腫瘍が原因のことがあります。
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顔面の麻痺・ぴくつき
顔面の表情筋は顔面神経という神経が関与しています。顔面神経の障害がおきると顔面の表情筋の麻痺が生じ、顔が左右非対称となります。突然、片側の顔面の麻痺が生じることがありますが、ほとんどは末梢性の顔面神経麻痺で薬による治療を行います。しかし、中には脳腫瘍や脳梗塞によって生じる場合もあり、この場合には治療法が異なります。
また、目の周りや口の周りが勝手にぴくぴくとけいれんする病気があり、片側性顔面攣縮(れんしゅく)といいます。これだけでは生命に関わるものではありませんが、お悩みの方は脳神経外科の診察を受けてください。
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顔の痛み
顔面に発作性に電気が走るような痛み(電撃痛)が生じる病気があります。三叉神経痛といいますが、時には歯の痛みと間違う方もいらっしゃいます。三叉神経痛は、軽症者には痛みを和らげる内服薬で治療を行いますが、痛みが強く日常生活に支障のある場合には手術を行うこともあります。
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手足のしびれ・力が入らない
ひと言に手足のしびれといってもその原因はいろいろあります。手足に力が入らず思うように動かせなくなることを麻痺といいますが、完全に動かせないものから少し重く感じられる程度のものなどさまざまです。急に手足に力が入らなくなったり、じんじんしたり、感覚が鈍くなったときは神経系の病気が疑われます。特に、同じ側の手足に同時に発症した場合は脳の病気が考えられ、脳の検査を行う必要があります。その他、手足のどこかにじんじんした感じが生じた場合は、脊髄や末梢神経の病気のことがありますが、脳卒中(脳出血や脳梗塞)の症状として生じることもあります。
数日から数週間で進行してくる麻痺は脳腫瘍や脊髄の病気が考えられ、専門医の受診をお勧めします。
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歩行障害や足元のふらつき
歩行障害はいろいろな原因で起こり、その状態も足に力が入らない,力はあるが足が前に出ない,ふらふらしてまっすぐ歩けないなどがあります。全身の筋力は年齢とともに衰えていくものですが、歩行時のふらつきを訴える方の中には、単に筋力低下によるものではなく脳梗塞や脳内出血,慢性硬膜下血腫など頭蓋内疾患や脊髄の障害が原因で麻痺が生じて力が入らずふらついている場合もあります。また、パーキンソン病では、力は入るけれども足が前に出ないという歩行障害を呈します。
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手足のふるえ
手足が勝手に震える不随意運動を振戦(しんせん)といい、パーキンソン病によく見られる症状です。疲労時や緊張した時,感情的興奮時にみられる振戦は病気ではなく生理的振戦と言いますが、いつも振戦が起きているようであればパーキンソン病をはじめ神経系の病気の可能性があります。脳神経外科や神経内科で治療を行っています。
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物忘れ・記銘力低下
物忘れ(記銘力低下)は年齢とともに生じてくるもので、高齢者では程度の差はあっても正常な老化に伴って起こってきます。しかし、場所や時間などが分からなくなり、日常生活で適切な行動がとれなくなってくる病的な記銘力低下(アルツハイマー病、脳血管性痴呆、うつ病など),病気の症状としての記銘力低下もあり、状態によっては薬物療法などで改善する場合もあります。また、比較的短期間で進行するようであれば、頭蓋内の器質的疾患(脳腫瘍や慢性硬膜下血腫など)の可能性があり、この場合は外科的な治療(手術)が必要なこともあります。
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気分のおちこみ、うつ状態、不眠
気分のおちこみ・うつ状態の方の診察を行うと、時に慢性硬膜下血腫や多発性脳梗塞などの器質的疾患が見つかることがあり、それぞれ原因に対し治療を行えば症状が改善することがあります。また、不眠に対しても適切な入眠薬の服用でその改善が得られます。
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頭部打撲
頭を打った直後より意識障害が生じている場合は、直ちに最寄りの病院を受診することが必要ですが、受傷直後は特に異常が無くても頭蓋内に異変が生じていることがあります。頭を打った後に頭痛や頭重感が続いている時は一度脳神経外科の診察を受けてください。また、頭を打ってしばらく(2〜3週間)した後に脳の表面に血液がたまってくることがあります(慢性硬膜下血腫)。この場合は頭痛がだんだん強くなったり,手足の力が入りにくくなり物を取り落したり歩き方がおかしくなったり,あるいは急に言動がおかしくなったりします。この場合は手術が必要ですし、比較的簡単な手術で改善します。
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けいれん、ひきつけ
意識を失うと同時に手足のけいれんがおきる発作性の病気を、「てんかん」と言いますが、中には意識を失うまでには至らずに、突然ボーッとする程度のものもあります。小児期よりてんかん発作がある方もおられますが、大人になってから発症するものは脳腫瘍や脳血管障害など脳になにか原因があることがあります。また、頭部外傷後や脳の手術後に生じることもあり、抗けいれん剤の内服が必要です。
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脳卒中(脳内出血や脳梗塞)の危険因子
脳卒中の危険因子としての全身疾患として高血圧症,糖尿病,高脂血症,心疾患があげられています。脳卒中を予防するにはこれらの危険因子の排除が重要です。
その他、喫煙も危険因子で飲酒も注意が必要です。
俗に「隠れ脳梗塞」と言われている無症候性の脳梗塞も、結果的には症状を伴う症候性の脳梗塞になると言われています。
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